2007年08月12日
テレビゲームのひみつのひみつ
夏休み中盤! と言っても、昔と違ってアニメの再放送※注1もあんまり無いし、「涼しい朝のうちに勉強をしましょう。」って学校がプリントくれても、地球温暖化で日本の気候も亜熱帯化してきて、朝からいきなり暑くてやる気ねー。
流星のロックマン2はどうやら2バージョン発売らしいですが、ベルセルク×シノビ・ベルセルク×ダイナソーと、なんかビミョウな分けかた。フウマシップウジンてナルト疾風伝みたいな語感ね。(劇場版の監督が亀垣一だから、ちょっと見たい。)
まあ、そんなイマイチパッとしない中、ついに手にできました! 学研・まんがでよくわかるシリーズ31 テレビゲームのひみつ!!!
「カレーのひみつ」や「下着のひみつ」同様に、こちらも非常に良くできた学習マンガになっております。
リレーのアンカーとして運動会を明後日に控えながら、不注意で自転車とぶつかり足を怪我し意気消沈の小学生・走太(流星のロックマンのファン)。そこにアメリカからおば一家がやって来る。いとこのアキラ(女の子)とゲームが大好きなアメリカ人のおじさんに東京ゲームショウに誘われ、学校の社会見学ではゲームメーカー(カプコン)を訪れ、アキラとともにゲーム作りに興味を持つ。
ゲーム会社でアルバイトをする大学生・星河要(走太にぶつかった自転車の運転者)は、そんな走太とアキラにゲームについて詳しく教えてくれ・・・というストーリー展開です。ゲームメーカー監修なだけあって、いきなりナントカの精やら魔女が出てくるのとは違い、色々とひねりがあって面白く読み進められます。
ゲームクリエーターの仕事、アタリのPONから始まるテレビゲームの歴史、レーティング、福祉医療分野で生かされるゲームと、読み応えも十分。他シリーズに比べて、格段に大学教授クラスの意見が多く載っており、この辺、ゲーム脳の森アレルギーっていうか、あてつけというか、「とにかくありゃ科学的根拠ゼロなんだ!」という怒りとともに権威には権威で対抗するという至極まっとうな手段が取られているようです。
できれば指の皮がむけるのも厭わず、コーラで飢えを凌ぎつつ18時間ぶっ通しでスーパーマリオをプレイし続けた輝かしい実績※注2をお持ちの養老孟司(北里大学教授、東京大学名誉教授)や、「ゲーム少年の夢」を著した冨田勝(慶應義塾大学先端生命科学研究所所長、環境情報学部教授)の意見も欲しかったところです。
お話のラストでは、互いにゲームクリエーターになることを走太と約束してアキラは帰国しますが、その飛行機を見送る中に・・・
そこから先は、ひ・み・つ!※注3
大人に、保護者にこそ読んでもらいたい内容です。一般店頭販売しないかなあ。
※注1・・・オバサンが小学生の頃は毎年夏休みになると中京テレビが「夏休みニコニコマンガ大行進」ってタイトルで午前中2時間ぶっ通しで子供向き番組を放映していた。河童の三平、大魔王シャザーン、花のピュンピュン丸、001/7親指トム、キングコングといった今考えるとかなりB級レアなラインナップ。裏番組では海のトリトンをやってたな。夕方は夕方でゴジラ映画やガメラ映画を再放映してくれて、「また、これか~」と言いながらもついつい見ていた。(妖星ゴラスは冬休みに放映していた。)
子供がチビの時はがんばれゴエモンの再放送を見ていた。長期休み恒例の名探偵コナンの再放送もやらなくなったし、夕方のアニメも少ないし、テレビから子供向けの番組がどんどん減って、代わりに子供じみた作りのバラエティ番組とオタ向け深夜アニメばかりになっている。ツマンネ
※注2・・・エッセイ「涼しい脳味噌」(文春文庫刊)解説に詳しい。
※注3・・・ロックマンエグゼAXESS第22話「バブルマンの友達大作戦」の次回予告のロックマンの声で。