2007年07月18日

電脳とはなんぞや?

・・・でんのう・・・ いきなりユーモアセンスで小咄をかましてるんじゃなくて、NHKの「電脳コイル」を見て、電脳の定義を今一度考えているところです。

「電脳世界とはコンピュータが作り出す仮想空間。人間がその世界を見ようとすると、わかりやすく視覚化されるようだ。」 バトルネットワーク ロックマンエグゼ完全攻略ガイド 31ページ

電脳=電子頭脳、コンピューター よって、コンピューターネットワークといった電子メディア内に成立する仮想空間、情報宇宙…ヴァーチャルリアリティーとかロジック(サイバー)スペースと称される世界を一般に電脳世界と称する。

そんな電脳世界へ、肉体及び精神を電子変換して現実世界から移動、また逆に電子信号から物質を再構成して現実世界に戻ることができるSF的手法を、非常にわかりやす~く視覚表現してくれたのが例のディズニー映画の「TRON」ですが、電脳コイルの世界観はコレとは異なる。

開発初期の実験用電脳メガネ 「バーチャルボーイの試遊台だろうが!ゴルァ!」(子供)

電脳メガネを通して電脳構成データも同時に合わせ見えるように拡張された現実世界※注・・・それがこのアニメで言うところの電脳世界のようです。

現実の物質はすり抜ける電脳ペットを抱いたり触ったりできるのは、メガネを通した視覚でそう見え、触覚もそれに付随する・・・ということらしい。攻撃されて肉体的ダメージを受けるのも、どうやらそのせい。すると「電脳」とは、コンピューターそのものではなく、電脳メガネによる「人間の電脳化」を指す言葉か。

話が進まないと解らない部分も多いようで、とりあえず魚や鳥が画面から飛び出て手に取るように見えるアトラクションでおなじみの立体映像視が進化、融合した世界=このアニメにおける電脳世界と勝手に解釈。現実世界と重なり合った異次元(電脳空間)から、端末や色々なアイテムを使って、モノや生物を召喚できる懐かしのNHK少年ドラマ的昭和ノスタルジックファンタジーアニメとして見ています。

何せオバサン古い人間なんで、電脳っていうとやっぱり以下のようなサイバーなイメージだから・・・。

映画「TRON」より、光電子バイクバトル
PS版「攻殻機動隊」OP(音楽・石野卓球)
ケンイシイ「EXTRA」PV監督:森本晃司 作画:スタジオ4℃(エグゼ3のTVCMと同じ監督と作画)
エグゼ3TVCM

※注・・・スバルがビジライザーで、ウェーブロードや電波ウィルスを見ている世界だな。オレ的には現実世界と電脳世界、電脳物質が入り混じっているってことで、大黒市はビヨンダート。(空間の歪み云々…と言ってるしな。)子供は「デジモン!あと海馬コーポレーションのソリッドヴィジョン!」だって。

追記・・・電脳メガネとはつまりウェアブルコンピューターの一種なのだろう。IT+アパレルのウェアブルコンピューター(wearable computer ウェラブルとも表記)だが、そんな先進技術がお子様のマストアイテムになっている所が凄くもあり、そのワリには大人は利便性を享受していない辺りが設定に無理があると言うか・・・。 小説版では電脳メガネは13歳までしか使えない(だんだんと見えなくなってしまう)とかで、これでは拡張された世界も電脳ペットもピーターパンか座敷童みたいな存在になってしまう。なんだかなあ?

ウェアブルコンピューターは、ロックマンエグゼAXESS第28話「揺れる心」にも登場。本橋秀之が作画監督の回でした。