2007年05月07日

ゲーオタ母は憂う

前回、テレビを見ているだけだと呆けると言ったけど、取説を解読してコントローラーをスイスイ使いこなせるように努力すればOKだよ!バアちゃん。物凄く効く脳トレになるよ!だから、録画方法とか何かにつけて電話して聞いてこないでよね。電器屋さんをいちいち呼び出すのも止めなよね。(もっとも、こういう些細な要望にも応えるのが、町の電器店の生き残りに繋がるビジネスチャンスだとWBSだかでやってたな。)

そんな実家の無駄に大きなプラズマテレビですが、まあ、有る物は有効利用させていただこうと、子供と早速「beatmania IIDX」を持ち込んで遊んできました。や~、ゲームセンターの筐体より画面がデカくて笑う。音質もグー!

  

でも、それに興じる孫を見て「こういうゲームばかりやるから最近の子は・・・。」とお約束過ぎるお言葉。いや、残虐シーンも何も無い音ゲーなんすけど。

パソコンは触った事も無い、携帯電話は非常連絡用のお守り扱いで持っているだけの為、いくらゲームよりケータイの出会い系サイトやプロフの方が犯罪に直結し易いと言っても、どういうものなのか、どだい見たことも無いからピンと来ないようで、相変わらず少年犯罪はゲームのせい。

子供が目にする週末の日中や、平日夕方に推理サスペンスと称した殺人モノばっかり再放映、アニメも含め暴力流血当たり前の番組が、タダでだだ漏れ状態のテレビの方が問題だと思うけどねえ・・・。少なくともゲームは、購入時と起動時に親の検閲が入れられますから。

(もっともお母さん方に話を伺うと、ゲーム内容をきっちり知った上で購入、プレイさせている家庭はほとんど皆無!低学年の時に「どんな本を与えたら良いでしょうか?」なんて真剣に悩んでいた教育熱心な保護者にしてソレは無いだろうと思うことしきり。)

実家の母より更に年長の姑に至っては「ゲームなんて不良がやるもの!」でして、ゲーセンは差し詰め犯罪者の巣窟。コナミのeアミューズパスを持っている嫁と孫(つまり私と子供)は超一級犯罪者でございます。

任天堂DSが、そんな年配者や、かつてゲームをしたことの無い人達にも普及しまくっているはずなのに、相も変わらずゲームに対してこの認識・・・ってゆうか、脳トレと実用物に席巻されたDSは、そもそもゲーム機だと思われていないフシがある。(ミニゲームや頭の体操ができる便利ツール扱い。)

「とっても詳しいんでしょう?○○(特に名を秘すDSソフト名)って効くの?」とか「××(特に名を秘す別のDSソフト名)って便利?」と、良く尋ねられるんだもん。健康食品や家電製品の感想じゃないんだからさあ。

下手な文学作品や映画よりも感動できる作品が中にはある!凄い!※注ということがこの人達に理解してもらえない限り(つまり優れたストーリー性を持つ作品が、成人初心者相手にそれなりのセールスを示さないと)現行ブームの先行きは決して明るくは無いと、いちゲームファンとして心配しています。


※注
・・・「ゲームで泣いた!」「ゲームで感動した!」と、PTAの集まりで話しても全く理解してもらえなかった苦い経験がある。

「ドラクエIII」の名曲ラーミアに乗っては、今聴いても胸にじ~んと来る。「ロックマンエグゼ」は全編通して、親子でどんだけ感動したかわからない。「ゼルダの伝説・夢を見る島」のラストは、ただのドット絵の風景がフェードアウトして消えてゆくだけなのに無性に泣けた。(子供も同じく) 前述の「beatmania IIDX」には鳥肌立って涙が出る良曲多し。

そんなワタシに、当時、「これ、凄く泣けるわよ~!」と、「冬のソナタ」を熱心に勧めてくださるお母様がいた。断るのに苦労したゼ。( またヒールナビになってる。)