2007年05月05日

サイバ光家リビングTV

実家の母(72)から、かねて懸案のDVDプレーヤーを購入したので、つきましては「紅の豚」と「魔女の宅急便」を買って来るよーに!とのリクエストが。(トトロは既に購入済みだそうな。)

魔女宅は特にどーってこと無かったし、紅豚はやっぱモデルグラフィックスに連載してた方だよな~と思いつつも、これもたまの親孝行かと・・・。

いつもDVDを購入するお店で、レジにこの2本を出したら顔なじみの店員さんに、イブカシゲな顔をされちゃいました。 「あ、ウチのバアちゃんが見たいって言うもんで・・・。遅い敬老プレゼントっていうか、もう、ねえ~。(汗)」 ナニ言い訳してるんだワタシは。 「ああ、そうですか~。お年寄りにジブリ作品は人気ですからねえ~。」 しごく納得の表情。ロックマンのDVDしか買ったことが無い客だからなあ。

ムダにでかくて笑う

実家では、サイバシティーの光家リビングもかくやの大型ハイビジョンプラズマTV&HDDDVDに、バアちゃんが一人悪戦苦闘しとりました。(ジイちゃんはデジタル系のメカはまるでダメ。せっかく買った「DS脳を鍛える~」もやらなくなった。)

ひと通り操作法を教えて、トトロの特典ディスクが見たいと言うので起動したら、 「なに~、これ~?絵が、動きゃ~せん!」

・・・老いたる母よ。フツー、絵コンテは動かんよ。

「オマエのとこより凄いテレビとDVDだろう!」と威張ってくれましたが、どうせ、ウチのは2011年には映らなくなるテレビですよ。DVD再生もPS2で事足りてるしな。だいたいそんなに見ないよ。テレビなんか。(ゲームのモニターとしての使用率の方が高い。)

昭和30年代半ば、国内でテレビが一気に普及した時、松田道雄先生※注1によって一億総白痴化という言葉とともに、子供のみならず大人にもTVは良くないという世論が沸き起こっていたにも関わらず、今やそう言っていた大人~父母と同じ年寄り世代~が、すっかりテレビ依存症。

いくら双方向だ何だと言っても、この世代にとってテレビは只見るもの。子供、特に乳幼児にテレビの長時間視聴は禁物なように、年寄りにもあまり良くないと思うが、ぽ~っとドラマを見ているのと、パソコンでブログ書いたり検索しているのと、どっちが脳が良く活動しているのか川島教授に尋ねてみたいものです。(あ、森教授※注2はいりません。)

テレビを見るのが趣味とか楽しみなんて言われると(実際、大型テレビ購入費は趣味代だ!と、のたまってくれた。)ガックリするとともに、認知症だの介護だのという言葉が脳裏を掠めてゾッとしないとともに、そろそろ20~30年後の自分がどうあるべきかを真剣に考える時が来ているなと思いました。ま、多分、絶対にゲームはやってるだろうけどさ。

※注1・・・小児科医。著書「私は二歳」(1961年)は「私は赤ちゃん」とともに子育てアドバイス本の嚆矢。市川崑監督による同名映画化も。どこか特撮セットっぽい「三丁目の夕日」とは全く違う、昭和のリアルな団地風景を見る事ができる。浦部粂子演じるおばあちゃんが実に良い。

※注2・・・「ゲーム脳」で一斉を風靡。後にトンデモ理論であることが露呈。でも、まだPTAのお母さん達には支持されているフシが有って、ゲーム擁護派のオレ涙目。