2006年11月06日

オタク一家、ロボットミュージアムin名古屋へ 2

前回(ショップ、ミュージアム1階展示編)の続き・・・

2階は暗くて狭い通路に、まず有史以前(ロボットという言葉の誕生以前)のロボットについての展示が続きます。ゴーレムとか茶運び人形にオートマタ・・・基本です。が、暗いなホントに。

「こわい~!!!」と泣き叫ぶ小さい子供を抱っこしたお父さんが、足早に通って行きました。せっかくの入場料がパーですね。

音声ガイドが展示物の前で自動的に聞こえるわけじゃないから、いちいちi-podの操作をするのがめんどくさい。で、操作の為に立ち止まって通行の邪魔になる。もしくはうっかりガイドを聞きそびれて、来た道を戻って改めて聞きつつ展示品を見ることになったり。

  

通路を抜けるとメインの展示室です。

ロボット紀元前 (有史以前~20世紀初頭。通路部分。ロボットのルーツ、機械人間の想像まで)

ロボット革命 (1900~1940年代。「ロボット」の名称誕生とブーム)

ロボット成長期 (1940~1960年代。大戦後の本格ロボット開発と、映画、漫画といったエンターテイメント分野への登場)

ロボット飛躍期 (1960~1980年代。産業用ロボットの発達、巨大ロボットアニメ人気、二足歩行ロボの研究)

ロボット共生期 (1990年代~現代。現実化した二足歩行ロボット、人間のパートナーとしての研究と可能性)

・・・という順序で展示がされています。

古典SFでお馴染みのメトロポリスのマリアが薄暗い中にド~ンとあったりして、小さな子には怖そうです。さっきの子、ムシを起こさなきゃいいけど・・・と、お母さんは心配です。

(時代は前後するが、オレ的には是非この隣に同じく等身大のアーマロイド・レディーを飾って欲しい。)

チャペックやアシモフ、アメリカのパルプ雑誌の表紙(やっぱジェイムスン教授よね!)と、SFファンに嬉しい展示が続きます。

1960年代以降の展示品はもう、日本人のロボット好きが良くわかるっていうか、マンガやアニメのロボットてんこもりでオタク魂全開!大阪万博フジパンロボット館のロボットも懐かしい~。子供そっちのけで、お父さんお母さん二人で盛り上がります。(となると月光機は・・・さすがに無いか。)

ただ、草薙素子もマジンガーZも一緒くたでして、サイボーグとロボットの線引きは曖昧なようです。サイボーグ009に変身サイボーグ1号もあったしね。年代分けだけじゃなくて、設計思想による分類と進化図を合わせて掲示したらもっと興味深く鑑賞できると思います。

ガンダム通史では、ほぼ無視されるのが常の機動武闘伝Gガンダムですが、ちゃんとフィギュアが展示されていて、しかもノーベル・ガンダム※注1!!!展示品を選んだ人の趣味を母と子は讃えました。

やるぜ!ロボットミュージアム!

(マルチやちぃも並んでいたから、同一人物によるチョイスと思われる。「ゼノサーガ」のKOS-MOSはお好みではないらしい。)

が、メダロットと初代ロックマンがカケラも無~い!

ZOIDSも場内モニターでトミーの当時のCMを放映しているにもかかわらず(下のショップで販売もしているのに)現物が無い。ZOIDS大好きな子供が嘆く嘆く。

ダメじゃん!ロボットミュージアム!

  

あとゲームにおけるロボットで、バーチャロン、アーマードコアや、ヴァンツァーはあるのに、何故無い?鉄騎!!! あのVT(バーチカルタンク)のゲーム機のコントローラーとは最早言えない操縦機、いや操縦席こそここに相応しいのに~。

バンダイやタカラトミーに負けるな!カプコン!やはり知名度がいまひとつだから?それとも狭いから展示物を絞りに絞った結果かなあ。

(思ったより狭かったです。2階全部ミュージアムかと思いきや、3分の1が服部家具のインテリアショップでした。1階はミュージアム部分は少しで、あとはショップとファミレス。)

でも、ハインラインの「宇宙の戦士」に言及してくれるなら、横山宏SF3Dシリーズを1体ぐらい置いて欲しかったです。アレなら狭くてもそんなに場所取らないし。ちょっとそこのホンダASIMO、も少し詰めて場所を開けてくれ。

クラフトワークの「マン・マシーン(人間解体)」のレコードジャケット、「ニューロマンサー」の文庫本、フチコマにガンプラ、万博グッズ、レトロ玩具、古い少年雑誌となんか見覚えがある品も多く、「ウチにあるもんばっかり!」※注2と子供がエライ失礼なことを申しておりました。ま、確かに。

ライブラリー(まだあまり書籍類は揃っていない)、愛知万博にもいたワカマルとかの大型ロボや、AIBOやパロ(癒しアザラシロボ)やファービィー(コイツもペットロボットだったな。何年か前にトミーの株主優待で貰ったぞ)とのふれあいコーナーでおしまい。あ~面白かった。

・・・はっ!今、気がついたが、キカイダーが無かった!!!

(帰宅後、一家で懸命に思い出したが展示品に見当たらなかった!それともテレビマガジンの脇あたりにひっそり置いてあったのか?メジャー中のメジャー。名作中の名作なのに。)

  

とまあ、大ウケ&ツッコミ所満載のロボットミュージアムin名古屋。

オタク一家にとっては、入場料の元をきっちり取ってお釣りが来た感じです。でも、やっぱり普通の人にはお高い気がする。展示品入れ替えが無かったら、ウチももう入らないと思う。スコープドッグの1/1操縦席を作って置いてくれるなら必ず行くが。

また、ロボットの歴史的資料が網羅されていながら、公式図録というものが無かったことも残念です。

  

お土産※注3を買って、お隣のファミレス※注4で一休み。 さあ、次はだらけととらあな※注5だぜ!


※注1
・・・セーラーガンダムの通称でもわかるようにガンダムにあるまじきステキデザイン。ファースト派の父には耐えられないらしいが、母と子は大好きだぜGガン!

※注2・・・本宅のロックマンエグゼをダシに懐かしモノを熱く語るコーナー(コンテンツ)にて紹介。ニューロマンサーや、マッハ号も載ってるよん。クラフトワークに関しては「電脳音楽への誘い」へどうぞ。

※注3・・・チョコやクッキーでは、近くのポケモンセンター名古屋のオミヤゲと変わりが無いから、ここは蒸しきんつばを購入。どーってことない普通のきんつば。もちろん産業用ロボットが作っているのだろう。

  

※注4・・・前はロイヤルホストが有った所なんで、系列の飲食店かと聞いてみたら全く違うとのこと。鉄板焼きハンバーグや、スパゲティーナポリタン(名古屋らしい鉄板盛り卵流しタイプ)がラウ・・・じゃないル・クルーゼの平鍋で供されるのが、ロボットミュージアム風なのかどうかは不明。お料理もケーキも美味でした。

ちなみにファミレスというのは店名で、どうせならガスト・ファレミスにして欲しかった。(FFVIIもけっこうロボットやメカが出るから。動力源魔晄っぽいけど。)

※注5・・・まんだらけととらのあな。2店ともロボットミュージアムの近く。後日、だらけは大須に移転。

ロボットミュージアムは2007年9月をもって休館(閉館)となりました。 当初の計画より集客数が伸び悩んだのが要因とのことです。